奇跡と理不尽

kissaphoto 店主の雑談

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幼いころ、近所のおともだちが家族旅行でノトハントウに行ったと、カニのキーホルダーをお土産にくれました。嬉しそうに口にするその地名は、関西の子どもであった自分には初耳であり、幾度も聞き返したのでした。以来、能登半島といえば当時の思い出が蘇ります。

まして故郷の特別な記憶が積み重なってきた人にとって悲しみはいかばかりか。

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故郷、について最近考えます。
齢のせいか、迷いのせいか。
人はある時期に達すると帰巣本能がはたらくのでしょうか。
転勤族に育った自分に、かえるところがあるのかわからないのだけど。

それでも、災害があろうと何があろうと、故郷を持ち続けたいと願う人々の気持ちに、ようやく意識が及んできた気がします。

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いつかどこかの国で小さな飛行機に乗ったとき、着陸と同時に乗客のおじさんが、一人おもむろに拍手をしました。
誰も皆それを無視し、黙ってさっさと飛行機を降りていきました。一人きりの拍手が、所在なげに機内に響いていました。
しかし私は内心、おじさんに同感でした。

人類がおっかなびっくり旅客機に乗り始めたころ、着陸すると乗客は一斉に拍手をしたものだと聞きます。

飛行機が飛んで、着陸し、無事に降りる。
それは毎回拍手にふさわしい奇跡です。

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毎瞬、奇跡と理不尽は背中合わせ。

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言葉が見つかりません。

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能登半島地震、羽田空港事故で被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

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