マレーシアの古都マラッカに2018年開業したOmni Hostel(オムニホステル)は、古い家屋をリノベーションしたゲストハウス。運河をのぞむ絶好のロケーションに佇む、黄色い外観が目印です。爽やかな白を基調とした館内は清潔感にあふれ、お宿はたちまち評判に。あまりの居心地の良さに私も延長、また延長と長居を重ね、3週間ほど滞在しました。
(※2021年5月現在、コロナ禍のためOmni Hostelの営業状況は不明です。)
インテリアのスタイリングはオーナーのLaiさんが手がけ、ほとんどはIKEAや、KAISON(マレーシアのニトリ的なインテリア雑貨店)で揃えたそう。「プロのデザイナーに頼むようなお金がないから、自分でやりましたよ」と笑うLaiさんですが、特別なブランドを用いるわけでもなく、量販店の品や古家具、DIYを上手にあしらってこれほど洗練された仕上がりになるとは、脱帽のセンスです。
真っ白な床に映える濃い色の木製ソファは、近所で見つけた古家具だとか。このレトロなろくろ脚がたまりません。日本ではありそうでなかなか手に入らないデザイン。思わず「買って持って帰りたい!」と叫ぶと、「家具自体は高いものじゃないけど、送料が大変ですよ(笑)」とLaiさん。まあそうですよね……。
また、至るところに配された植物がみずみずしいアクセントに。自然素材のバスケットの鉢カバーやコットンのマクラメが、ヴィンテージ家具とモダンな白い空間を軽快につなぎます。
マクラメはKAISONで購入したそうです。下の写真で壁に取りつけた木のブラケットは、IKEAのSANDSHULT(サンドスフルト)ですね。棚受けにするだけでなく、こんな使い方があるとは! 真似したくなります。
バックカウンターはIKEAでしょうか。フロントは板を貼っただけ、シンプルでありながらこの統一感。後ろのレンガ造りの壁が雰囲気を上げますね。
次回は、キッチンとラウンジのある二階を見てみましょう。二階がまた素敵なのです!